インプラント・口腔外科
インプラント
インプラントとは
インプラントは、歯を失った顎の骨に生体親和性の高いチタンやチタン合金でできた人工歯根(インプラント体)を埋入し、その上に被せ物を装着する治療法です。入れ歯やブリッジに続く第三の治療法として一般的な治療法になっています。インプラント体を直接顎の骨に埋入することから手術が必要になりますが、入れ歯やブリッジよりも審美性が高く、他の歯を削らずに済むといったメリットがあります。
メリット・デメリット
後悔のないインプラント治療をしていただくために、メリットとデメリットの面について理解しておくことが重要です。インプラントのメリットは、ブリッジ治療のように他の健康な歯を削らなくてよいために歯の寿命を守ります。また、天然歯のようなきれいな仕上がりとなるので審美性に優れており、歯磨きも普通の歯と同様に行えます。デメリットは、外科手術になるため患者さんが負担に感じてしまう点、そして顎の骨量によってはインプラントがすぐにできないこともあるという点です。もちろん事前にしっかりとカウンセリングや検査を行い、インプラントに対する不安を取り除いてから治療を進めていきますのでご安心ください。
当院のインプラント
ジンヴィ
当院ではジンヴィ社(旧ジンマー・バイオメット社)のインプラントを使用しております。アメリカで高いシェアを誇り、長い歴史と実績があるため信頼のおけるメーカーです。ジンヴィ社のインプラントは骨とインプラントとの結合を高めるために、インプラント表面に独自の加工を施しているといった特徴があります。インプラントが骨にしっかり結合することにより、細菌が侵入しにくくなりインプラントの失敗の原因でもある「インプラント歯周炎」になりにくいとされています。
公的医療保険が適用されない自由診療
費用:1本 473,000円(税込)~
通院回数:症例によりますので、お気軽にご相談ください。
患者さんの体調を考慮したやさしい治療
インプラント治療は外科処置であることから、患者さんの負担になりやすい治療です。院長は患者さんの負担を考慮したインプラント治療を行っていきます。インプラントの術式にはオペの回数によって「1回法」と「2回法」がありますが、できるだけ負担の少ない1回法で行うようにしており、状況に応じて2回法を行っています。患者さんの不安に寄り添い、なるべく痛みや負担の少ないインプラント治療を行っていますので、インプラントに挑戦してみたいけど踏み出せないという方は、まずは一度ご相談ください。
骨量が足りない方に向けた治療
GBR
インプラント治療を行うためには、顎の骨にある程度の厚みや高さのある必要があります。不十分である場合はGBR(骨誘導再生法)を行なって必要な骨の量を確保します。
公的医療保険が適用されない自由診療
費用:55,000円(税込)~
通院回数:6回~12回
ソケットリフト
上顎臼歯部の上には上顎洞という空間があります。人により洞底線が下方まで伸びているためにインプラントを埋入出来ないことがあります。ソケットリフトはその問題を解決するための骨増成法の一つです。
公的医療保険が適用されない自由診療
費用:110,000円(税込)
通院回数:6回~12回
ご安心いただける設備で治療をご提供いたします
歯科用CT撮影
通常のレントゲンでは平面上の情報しか得ることができませんが、CT撮影を行うことで様々な角度から情報を得ることができ、より正確な診断が可能になりました。特にインプラント手術では、3次元の立体画像より骨の状況を確認することで高精度なオペをすることができます。
一人で悩まずに、まずはご相談ください
ご来院されてすぐに治療を始めたり、無理にインプラント治療を勧めたりするようなことはしません。まずは患者さんの希望や不安に寄り添い、納得するまでご説明いたします。最善の方法を一緒に考えていきましょう。
インプラントは定期管理が必要です
インプラント治療自体はインプラントを埋入することで終了します。しかし、長く快適にご使用していただくためにはインプラント周りで起こる歯周病の「インプラント歯周炎」にならないように、経過観察を行いクリーニングなどのメンテナンスを行う必要があります。必要に応じてレーザーを使用してインプラント周りの殺菌を行い、炎症を防いでいきます。
口腔外科
抜歯治療
親知らずの抜歯
親知らずは人によって個人差があり、全て生えている人もいれば、親知らずがない人、全部揃っていない人もいます。また、生えていても全てが抜歯の対象になるわけではありません。しかし、現代の人は顎の骨が小さくなっていることから、親知らずが生えるスペースがなくなり、歯列から外れたところから生えてきたり、横向きに生えてしまうなどのケースが多くみられます。歯磨きがしづらく、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまったり、歯列を押して歯並びを悪くしてしまったりする原因にもなりますので、症例によっては抜歯をお勧めしています。
難症例の抜歯
親知らずが横向きに生えていたり、神経の近くに生えていたりなど難抜歯の対象になるようなケースは、安全に確実な抜歯を行うために事前にレントゲン撮影やCT撮影などを行います。そのデータを元に、歯の萌出方向や神経の走行を確認し、万全の体制で手術を行っております。それでも、難しいような症例の方は、当院で診断後、連携している大学病院をご紹介しています。
思わぬ事故に対応します
顎が外れてしまった
あくびなど大きく口を開けた際に、顎が外れて口が閉じられなくなってしまうケースがあります。これを「顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう)」と言い、下顎の関節が正常な可動域を超えて外れてしまうことで起こります。ご自身や周りにいる方によって元の位置に戻せたとしても、顎脱臼は癖になりやすく再発のリスクがあります。また、無理に戻そうとしてさらに顎を痛めてしまうこともありますので、まずは早急に当院までお電話ください。処置後には顎の関節が正しい位置へ戻っているか、異常がないかをレントゲン撮影やCT撮影で確認していきます。
転んで歯が折れてしまった
事故や転倒などで歯が根本から抜けてしまった場合は、早急にご来院ください。口腔内(唇や歯ぐきの間に入れておく)で保存するか、牛乳に浸す方法で保存し、正しい状態でお持ちいただければ、歯の組織の損傷を最小限に抑えることができ、元の状態に戻せる可能性があります。早ければ早いほど成功率も上がりますので、なるべく早急にご来院ください。